スポーツサングラスで使われるカーブレンズに慣れない?それは目と脳の関係にヒミツが!

カワチのブログスタッフ(K)です。
前回は「認定眼鏡士が作ったレンズは快適!」というブログを書きました。
それでも、スポーツサングラスのレンズというのは独特のカーブがあり、普通のメガネやサングラスと比べると、どうしても違和感が出やすいものです。

そこで今回は、初めてスポーツサングラスの購入を検討されている方や、店頭で試してみたけれど、どうもしっくりこなかったという方向けに、スポーツサングラスで使われるカーブレンズの特徴についてお伝えします。

そもそもカーブレンズってどういうもの?

顔の形に沿うような、曲がりの強いレンズです。「ハイカーブレンズ」とも呼ばれています。
その名の通り、レンズの表面のカーブ(弧)が強く、顔に沿った形になるのが特徴です。

ハイカーブレンズ

ハイカーブレンズの例

カーブレンズのメリットとしては、

  • 顔の形に沿うことで、よりスタイリッシュな仕上がりに
  • 顔の横の方までレンズが覆うので、視野が広く、左右を見た時も途切れにくい

などがあります。
その一方でデメリットもあります。最も大きいのは

  • 度入りのレンズの場合、周辺部に見え方の歪みが生じやすい

ということです。

強いカーブを持つがゆえに、レンズ端の方の視野の歪みというのはどうしても避けられないデメリットです。
まっすぐを見るときはそれほど問題はないのですが、左右上下を見る場合に通常の眼鏡とかなり見え方が異なります。
特に両目で左右を見た時にプリズムが発生、つまり光の屈折が起こり、遠近感がつかみづらくなることがあります。

カワチでは、この違和感をなくすための最大限の対応をしています。
購入前には必ずカーブレンズのデメリットを説明し、詳細な計測と調整を行い、見え方を体感してもらってから購入いただいています。

日常生活の中での短時間の使用から、徐々に慣れていきましょう

光の屈折などの光学的な不具合を計算したうえで処方するレンズの度数を決めていますが、それでも違和感を100%なくすことは不可能です。

人間の視覚は、実は脳による補正が大いに働いています。
眼から入った情報は電気信号として脳に伝わったあと、過去の経験など脳が持っている情報などから分析を行っているのですが、慣れない環境下ですと、脳が正しく処理をするための情報が足りず、目と脳の感覚のズレが生じて、見え方の違和感となることがあります。
(目の錯覚を利用したトリックアートなどは、脳が誤った分析をしてしまうことを逆手に取ったものですね)

それでも人間の脳は順応力・学習能力が非常に高いので、訓練によって感覚のズレを埋めていくことは可能です。

プレーで実際にスポーツサングラスを使用する前に、まずは

  • 自宅でかけてみる
  • スポーツサングラスをかけて近所を散歩してみる
  • しばらくは見たいものに対して顔を動かして、なるべくレンズの中心で見るようにする
  • 目とレンズの距離を、まつ毛がつかない程度でなるべく近づける

など、実戦投入する前に短い時間の使用から始めて、徐々に慣らしていくのがおすすめです。

一般的には度が強いほどズレも大きくなるのですが、経験上、メガネ歴の長い方は比較的早く慣れてしまう方も多いようです。
それでも個人差による部分も大きく、なかなか慣れないという方もいらっしゃいますので、そういった場合はお気軽にカワチスタッフにご相談ください!

 

 

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