『雑音の抑制』について(補聴器の性能)

今回は、前回の音の処理についての説明の際に少し触れた、

『雑音の抑制』についてご説明いたします。

雑音があると、声は聞き取りにくくなります。

健聴者でもそうですが、難聴の方では一層聞き取りが難しくなります。

周りにある様々な音の中から、雑音だけを完全に取り除き会話だけを

聞こえるようにすることは不可能です。

しかし、最近の補聴器は会話に悪影響を及ぼす可能性のある雑音を

そぎ落とし、会話を聞き取りやすくする機能があります。

その機能は主に2つの方法でおこなっています。

?会話と関係ない高さ(周波数)にある雑音を抑制する。

 声と関係の無い低音や高音部分の雑音を小さくし、

 声を聞き取りやすくします。

?会話と関係ない方向からの雑音を抑制する。

 マイクロホンを複数搭載し音がマイクロホンに届くわずかな時間差を

 利用し会話の方向を判断し、その方向以外からの雑音を抑制いたします。

ちなみに、最近の補聴器は音を人の会話と雑音を聞き分けることが出来ます。

人の会話には、特徴的なリズムや強さの変化があり、雑音にもそれぞれの

音としての特徴があります。それらを手がかりに補聴器は届いている音が

会話なのか雑音なのかを判断します。

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